kenzoestate

ナパ・ヴァレー便り―冬の剪定、「あさつゆ」のブレンディング

napa_230208_top

ケンゾー エステイトのワイナリーより近況が届きました。葡萄畑では生育期へ、ワイナリーでは新ヴィンテージリリースへ、着実に歩みを進めています。

 

葡萄畑に雨の恵み

夏には雨がほとんど降らず、日射量も多いカリフォルニアの天候は、葡萄の生育に最高の環境です。しかし、その乾季は、山や野原を乾いた茶色の草原に変えてしまいます。
 
カリフォルニアの雨季は、葡萄の収穫が終わった11月頃から始まります。1月初旬、日本でも報道されていたカリフォルニアの豪雨が一帯に降り注ぎました。激しい雨による浸水や土壌侵食を防ぐため、葡萄畑にはヴィンヤードチームによって排水溝が刻まれ、溝に集められた水は地中深く埋められた太い排水管へ流れこみ、雨水は貯水池へと運ばれます。
 
幸いにも、ケンゾー エステイトの敷地に被害はありませんでした。冬季の十分な雨は葡萄の順調な生育に必要不可欠で、雨の恵みをいただいた畑では、葡萄が今年の成長の準備を整え、葡萄樹の列の間では、緑肥となるカバークロップが新芽を伸ばし、畑が薄緑色に変わり始めています。
 

napa_230208_im01

 
 

実り豊かな秋へ向けて

この時期のヴィンヤードチームは、葡萄の剪定で忙しくしています。昨年伸びた葡萄の枝から2本のみを残し、残りはすべて剪定していくのです。残された2本の枝は、葡萄樹の列に沿って張られたワイヤに固定され、その2本の枝から垂直に葡萄の新芽を伸ばしていきます。秋の豊かな実りを約束するための、大切な冬の作業です。
 

napa_230208_im02

 

napa_230208_im05

 
 

ワインメーカーによる吟味

ワイナリーでは、2022年の赤ワインの澱引き作業と、2019年のスパークリングワインのボトリングを終え、ようやくスタッフが一息ついたところです。巨大なステンレスタンクが並ぶホワイトワイナリー(白ワイン、ロゼワインの醸造所)では、ワインメーカーのマークが、2022年の「結 yui」「寿々 suzu」となるロゼワインのテイスティングをして、ワインの状態を確かめています。
 

napa_230208_im06

 
マークは今、2022年「あさつゆ」のブレンディングも行っています。大変優れた仕上がりとなった新ヴィンテージのセパージュは、ソーヴィニヨン・ブラン92%、セミヨン8%となりました。
 
 
最後に、自然の豊かな恵みを皆様におすそ分け。長雨の後、至る所で顔を出すキノコです。写真は大きなオイスターマッシュルームの一種。この時期のケンゾー エステイトは、キノコ狩りの季節でもあるのです。
 

napa_230208_im03

 


ケンゾー エステイトのワイナリーではツアーを実施しています。ツアー内容やご予約など、詳しくは下記よりご覧いただけます。

詳しく見る