2010年7月1日のワイナリーグランドオープンから、2025年で15周年を迎えることができました。それを祝し、7月5日、ケンゾー エステイトを愛してくださるおよそ50名ものお客様をお招きして、六本木ヒルズ店で開業15周年記念ディナー「感謝の宴」を催しました。
憲三オーナーの想いが強かったからこそ、素晴らしいワイナリーへと成長
祝宴にふさわしく、“寿ぎを重ねてほしい”との思いを込めて命名したロゼ・スパークリングワイン「寿々」のイメージムービーが流れ、辻本 憲三オーナーの挨拶で会は幕を明けました。
「15周年記念のディナーにお集まりいただきまして、そして我々のワインをいつも飲んでいただき、ありがとうございます。今日もワインを愉しんでください」

簡潔ながら想いが込められたメッセージに続き、辻本 夏子オーナー夫人はナパ・ヴァレーの土地に出合った35年前の記憶から振り返ります。
「初めてワイナリーの土地を憲三オーナーと見に行って『こんなジャングルのような土地をどうするんだろう』とすごく不安に思ったのを覚えています。27年前には、憲三オーナーが『世界一のワインをつくる』と、植えた葡萄14万本を抜き、新たに植え直しました。なかなかできないことばかり憲三オーナーはします。
ワイナリーのグランドオープン日は、私の誕生日。憲三オーナーに愛されているんだな、と嬉しかったですね。グランドオープン日から1週間『フレンチ ランドリー』を貸し切ってケンゾー エステイトのお客様を毎日お招きしたのも良い思い出です。『フレンチ ランドリー』は全米で1番予約の取れないレストランです。予約が取れても何年も先。そんな店を1週間貸し切りにしてしまう。本当に憲三オーナーは、なかなかできないことばかりします。
憲三オーナーが想いを貫いたからこそ、素晴らしいワイナリーに成長できました。振り返ってみると、あっという間の15年でしたね」

夏子オーナー夫人の感慨深い思い出話に、あちこちのゲストから感嘆のため息が漏れます。そのまま「寿々 2021 」で乾杯し、料理がスタート。メニューは、ナパ・ヴァレーにて8年連続でミシュラン一つ星を獲得する日本料理店Kenzo Napaの懐石料理を手掛け、日本の全直営店の料理を監修する宮石 謙氏総料理長が考案。開業15周年記念にちなみ、ワイナリーにまつわる特別な料理をご提供しました。

例えば、椀物の「枝豆のすり流し」は、緑色のすり流しがワイナリーの豊かな自然環境を、鮑の唐揚げがワイナリーの岩肌を表現しています。

デビューから15年で100倍規模の生産量を誇れるように
この日は「あさつゆ 2024」のリリースから間もないこともあり、ケンゾー エステイトのワインを知り尽くすCCO(Chief Customer Officer)堀口 由紀子が「あさつゆ」にまつわるエピソードを披露する場面も。
「お客様からの人気が特に高く、ケンゾー エステイトを代表する白ワインとなりました『あさつゆ』には2度の分岐点がありました。
1回目は2009年、エステイトボトルが名乗れるようになったこと。ワイナリー内に自社の醸造所とケイブが完成した年で、状態のいい葡萄をすぐに醸造所に運べるようになりました。また衛生面の管理も自分たちでできるため、より清潔な環境で理想のワインがつくれるようになった年です。
2014年にソーヴィニヨン・ブラン100%から、セミヨンをブレンドするセパージュへ変えたことも大きな変化。糖度が高く、蜂蜜のような甘い香りを放つセミヨンを加えることで、『あさつゆ』の香りと味わいにより奥行きと複雑さが出ました」

「あさつゆ 2024」に続く赤ワインは、開業15周年にふさわしい特別なヴィンテージをご用意。ケンゾー エステイトが日本でデビューした年である「紫鈴 2008」のマグナムボトル、揃って全米のワイン格付メディア「CWA(California Wine Advisors)」で100点満点を獲得した「藍 2018」「紫 2018」を提供しました。スタッフがグラスに注ぐと、歳月を重ねたことでより複層的な香りとなり、華やかなアロマがあたりに漂います。

宮石が「これでもか、というほどケンゾー エステイトへの熱い想いを込めてご用意しました」と話すデザートは、何層にも重ねてつくったミルフィーユ。ミルはフランス語で数字の千という意味があり、ケンゾー エステイトが、この先1000年、2000年とずっと年月を重ねていけるように、との願いが込められています。

夏子オーナー夫人がテーブルを巡ってゲストとお話をするなど、終始和やかなムードのまま、名残惜しくも終宴の時間に。
「2008年のデビュー時の生産数は4,000本でした。それが15年で100倍規模の40万本超を生産できるようになりました。ひとえにケンゾー エステイトを愛してくださる皆様のおかげです。今後ともよろしくお願いします」
夏子オーナー夫人は最後の挨拶を終えると、ゲストお一人おひとりと会話を交わし、お見送りする姿が印象的でした。
この日、提供された、現在販売中のワインはこちらです。
寿々 2021
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結 2024
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あさつゆ 2024
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