「ケンゾー エステイトのワインをもっと深く知りたい」。こうしたお声を受けてスタートした、ケンゾー エステイトが手掛けるワインセミナーの記念すべき第1回目が、2026年1月24日、ケンゾー エステイト ワイナリー 広尾店で開催されました。初回のテーマは「グレートヴィンテージ 赤ワインフライト」。ナパ・ヴァレーのグレートヴィンテージ2021年に収穫した葡萄を用いた、「紫鈴」「紫」「藍」のテイスティングの模様をご紹介します。
グレートヴィンテージ2021の「紫鈴」「紫」「藍」をテイスティング
2021年のナパ・ヴァレーは、過去10年で傑出したヴィンテージのひとつ
今回のセミナーでは、ナパ・ヴァレーのグレートヴィンテージと称される2021年の葡萄を用いた赤ワインをテイスティングしました。提供された銘柄は、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロを中心に、カベルネ・フラン、マルベック、プティ・ヴェルドをブレンドしたボルドースタイルの「紫鈴 rindo」、特上のキュベから厳選して生み出されるふたつのトップ・キュベ、メルロを主体としたボルドー右岸スタイルの「紫 murasaki」、カベルネ・ソーヴィニヨンを主体としたボルドー左岸スタイルの「藍 ai」。いずれも多くの評判をいただく名品です。

グレートヴィンテージとは、天候に恵まれ、完熟した理想的な葡萄が収穫できた当たり年であり、2021年のナパ・ヴァレーは、過去10年で傑出したヴィンテージのひとつと称されます。この年のナパ・ヴァレーは、2年連続の干ばつが葡萄樹への自然な負担となり、剪定や落果の必要性が少なく、加えて、果実のサイズも小さかったことから、風味豊かな葡萄を収穫することができました。特にカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロといった品種では、通常より力強い口当たりとなる可能性が高いのです。
「紫鈴 2021」「紫 2021」「藍 2021」の共通点と違いを、堀口CCOが解説
今回講師を務めたのは、ケンゾー エステイト ワイナリー ジャパンのCCO(Chief Customer Officer)、堀口 由紀子です。卸レストランや法人への営業活動に従事し、一流レストランやホテル・旅館からの信頼も厚い堀口CCOは、ファースト・ヴィンテージから現在に至るまでのケンゾー エステイトのワインを知り尽くすスペシャリストです。
「紫鈴 2021」「紫 2021」「藍 2021」をテイスティングした堀口CCOは、「色調」や「香り」について3銘柄に共通するものがあるといいます。ボルドースタイルの赤ワインを手掛けるケンゾー エステイトでは、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フランを主に使用し、いずれも色がしっかり出るのが特徴。グラスを覗くと底が見えないほど濃く、ダークチェリーレッドの輝きを放ちます。香りは、カシス、ブラックチェリー、プラムといった、黒い果皮を持つ果実のニュアンスがいずれの銘柄からも感じられるのです。
一方、ワインとグラスの境界線、縁(エッジ)の色は、「紫鈴 2021」「紫 2021」「藍 2021」で異なると言います。
「エッジの色は、若さや熟成状態を読み取る大切なサインです。紫がかっていれば若々しい状態、ピンクであればやや熟成が進んだ状態、オレンジがかっていればさらに熟成が進んだ状態を意味します。
3銘柄を比べてみると、メルロ主体の『紫 2021』はややピンクからオレンジがかった色。一方、カベルネ・ソーヴィニヨン主体の『藍 2021』は依然として紫の色味が強く若々しい印象です。カベルネ・ソーヴィニヨンが49%の『紫鈴 2021』も紫がかったエッジをしています。
これらの違いは、使用している品種によるもの。カベルネ・ソーヴィニヨンと比べるとメルロは熟成が早いため、メルロ主体の『紫 2021』は熟成が少し進んでいると考えられます。やや飲み頃に近づいているかもしれないといった想像ができるのです」

「ピュアなワイン」を生み出す哲学。ケンゾー エステイトのワインづくりへのこだわり
「良いワインは、良い葡萄から」。オーナー夫妻のワインづくりの出発点
3種の赤ワインの解説に加えて、ケンゾー エステイトのテロワールやワインづくりに込める思いも、堀口CCOから紹介がありました。そのなかでも、ケンゾー エステイトのすべてのワインに共通する特徴として「ピュアなワイン」であることを挙げ、辻本憲三・夏子オーナー夫妻の細部にまで徹底したワインづくり、その哲学が大きく影響していると言います。
「ワインは水などを用いず、100%葡萄のジュースからつくられます。だからこそ『良いワインは、良い葡萄からしか生まれない』という考えが、オーナー夫妻のワインづくりの出発点にあります。オーナー夫妻が自らワイナリーを立ち上げたのも、日本のものづくりへのこだわりが世界に通用するワインづくりにつながるという思いがあったからです。
『国体レベルではダメだ。世界に通用するワインでなければ意味がない』。実際に、憲三オーナーがよく口にしていた言葉がとても印象に残っています」

中途半端な品質ではなく、世界のトップレベルと真っ向から勝負できるワインをつくる。その思いが、一切の妥協がない葡萄栽培、ワインづくりの根幹を担っています。自社畑で育てた葡萄以外は一切用いないことはもちろん、太陽が昇りきる前の涼しい時間までに手摘みで収穫を行い、最高の状態のまま醸造へと引き継ぐなど、細部にいたるまで工夫を重ねています。
徹底した葡萄栽培を推進するオーナー夫妻、その思いを強く表すエピソードを堀口CCOが紹介しました。
「葡萄栽培を始めた当時、ワイナリー内の道路は未舗装の土の道。スタッフが車で敷地内を移動する際、憲三オーナーは『時速30キロ以上は出さないように』と声をかけていました。車が走ることで舞い上がる土埃が、葡萄の葉や葡萄そのものに付着するのを防ぐためです。わずかな砂や埃も葡萄にとってはストレスになる。葡萄にかかるストレスを少しでも減らしたいという、憲三オーナーの思いを強く感じられるエピソードではないでしょうか」

参加者の声が物語る、学びと発見に満ちたワインセミナー
3種の赤ワイン、ワインづくりへの哲学を深く理解する体験が好評
2021ヴィンテージの赤ワイン3種「紫鈴 2021」「紫 2021」「藍 2021」をテイスティングしながら、銘柄の個性や違いを満喫しつつ、ケンゾー エステイトの哲学にも触れた今回のセミナー。参加された方々からは、「3種の赤ワインの違いをしっかりと理解することができた」「ワインを勉強しているので、テイスティングのレクチャーがあり学びが深まった」といった好評に加えて、「ケンゾー エステイトの歴史やオーナー夫妻のワインづくりに対する情熱に感動した」という声も寄せられました。各銘柄の外観、香り、味わいを比較しながら愉しめたり、オーナー夫妻の哲学に触れたり、ケンゾー エステイトのワインや世界観を存分にご満喫いただけたようであれば、うれしい限りです。
セミナーでご提供したワインは、オンラインショップでお求めいただけます。
また、直営店ではグラス一杯からお気軽にお愉しみいただけますので、ぜひお越しください。
セミナーでご提供したワインに、「紫鈴 2022」とテイスティングノートを加えた数量限定セット
紫鈴 2022&紫鈴 2021&紫 2021&藍 2021 ハーフボトルセット (冊子付)
ケンゾー エステイトのフラッグシップ
紫鈴 rindo
メルロ主体のトップ・キュベ
紫 murasaki
カベルネ・ソーヴィニヨン主体のトップ・キュベ
藍 ai
各直営店(広尾、六本木ヒルズ、銀座、大阪、祇園)は下記よりご覧いただけます。
https://www.kenzoestate.jp/winedining
ワインセミナーの詳細はこちら
https://shop.kenzoestate.jp/user_data/wineseminar
